長野県茅野市八ケ岳・赤岳(2,899)・硫黄岳(2,760)

                                                      
   
2008.7.5〜6 天候晴れ 三人パーティー kinちゃん、koちゃん、僕の三人。  
1日目 歩行時間 計 5時間20分
美濃戸登山口⇒(2:00)⇒行者小屋(テント設営)
行者小屋⇒(1:50)⇒赤岳⇒(25)⇒地蔵の頭⇒
(1:05)⇒行者小屋   
2時間

3時間20分
実時間 駐車場5:36〜行者小屋13:00
2日目 歩行時間 計 6時間10分
行者小屋⇒(40)⇒赤岳鉱泉⇒(1:50)⇒赤岩の頭⇒
(20)⇒硫黄岳⇒(25)⇒硫黄山荘
硫黄山荘⇒(30)⇒硫黄岳⇒(40)⇒赤岩の頭⇒(15)
⇒赤岳鉱泉⇒(1:30)⇒美濃戸登山口

3時間15分

2時間55分
実時間 行者小屋6:30〜駐車場15:00


1日目
 赤岳山荘の駐車場に前泊しま
した。テントにkinちゃんとkoちゃ
ん、僕は車中泊。
 1,000円×2日=2,000円
テント代500円×2人=1,000
円は遅い到着なので無料でし
た。
 美濃戸山荘を過ぎたところに、
「赤岳鉱泉」と「行者小屋」分岐
があります。
 間違って、行者小屋コースへ・・
 何度か渡渉があります。
 丸太なので、滑って落ちるハイ
カーもいるそうですよ。
 陽射しが木々に遮られて、涼し
い登山となりそうかな?
 いやいや、少しずつ高度が増す
と、露岩の登山道になります。
 更に、露岩が・・・
 しかし、地図では「堰堤」がある
のに・・・間違いに気づかない。
 「あれ〜っ、行者小屋って。」
 どうやら、南沢を登ってしまった
ようです。
 行者小屋に到着。小屋前で
は、ハイカーが休憩しています。
 小屋で、1人1,000円の幕営
料金を支払います。
 笑顔が素敵な、管理人の奥さ
んです。
 3人並んでテントを張ります。
 重い食材などは、降ろします。
 さて、目的の赤岳に向かいまし
ょう。
 登山道の正面には、阿弥陀岳
が樹林の上に見えます。
 「おおーっ、行者小屋があんな
に小さい。」 ずんずんと、高度を
増していきます。
 黙々と登ります。
 そして、更に高度を増していき
ます。
 休憩を一本入れました。ここか
らは、硫黄岳から横岳までが見
えます。
 「携帯も・繋がるほどの・八ケ
岳」
講評・・きっと奥さんからでしょう 
 後姿で申し訳ない。
 左から、硫黄岳・大同心・横岳・
赤岳です。
 ほらっ、イワカガミ(岩鏡)がお
出迎え。
 ほらっ、ナナカマド(七竃)がお
出迎え。
 ほらほらっ、キバナシャクナゲ
(黄花石楠花)がお出迎え。
 ほらほらほら〜、ミヤマキンバイ
(深山金梅)とイワウメ(岩梅)が
お出迎え。
 あらまっ、混んでいますねえ。
 この時期は、高山植物が咲くの
で、沢山のハイカーがいます。
 もう少しで山頂です。  2,899mの赤岳山頂です。
 写真を撮らせてと言ったら、ポ
ーズをとってくれました。


続・1日目
 赤岳頂上小屋から、阿弥陀岳
を望みます。
 南方に見えるのは、権現岳で
す。
 今日の山ごはんです。
 ビール、スープ、おにぎりとパン
です。
 隣のパーティーです。新潟県か
ら来たそうです。
 横岳の手前は、カレーパンの稜
線です。
 大同心、横岳と鞍部には、赤岳
展望荘です。
 横岳が見えないって?
 僕の背中を見せたかったの
 風力発電している、赤岳展望荘
です。
 稜線のブッシュには、イワウメと
オヤマノエンドウのお花畑。
 ツガザクラ(栂桜)です。釣鐘の
ような花です。
 岩肌にびっしり咲いています。
 稜線の岩礫に咲いていたコキン
(小金梅)バイです。
 白くて清楚なチシマアマナ(千
島甘菜)。
 赤岳山頂から地蔵の頭までは
25分。さて、行者小屋に下山し
ましょう。
 一本いれているところに、「キレ
ット小屋」に行くハイカー。確かキ
レット小屋は休業のはず。
 一枚岩の鎖場。でも安心、巻道
がありますから。
 僕は当然、巻道でした。
 僕の移動用のバッグです。カッ
パと水と行動食が入っています。
 ふう〜っ、小屋に着きました。  テントの頭には、横岳が見えま
す。
 テントの中から、阿弥陀岳が見
えます。
 生ビール800円。
 乾いた喉に水分を補給します。


続・1日目・夕食編
 掛流しの水場。顔を洗う手が冷
たかったあ。
 じゃがりこを、お湯に入れてマッ
シュドポテトを作ります。
 マヨネーズを加えると、グ〜。
 ペッパーウインナー。焼いたり
ボイルして食べました。
 モロキュウ。塩分補給に、味噌
が美味しいくて効果的。
 キムチ鍋。残ったスープにサト
ウのごはんを入れて、キムチ雑
炊。
 冷奴。ワケギと醤油でさっぱり
として食べ易い。
 海草サラダ。水で戻して、和風
サラダドレッシングで食べまし
た。
 餅、トマトソースにとろけるチー
ズを乗せれば、餅ピザ。
 神奈川から来たワンゲルの、笑
顔が素敵な高校生。 
 楽しい会話、ありがとう。
 酔っ払いの「所ジョージ」
 似ているよね〜。



2日目
 4時に起きたら、赤岳上空に綺
麗な朝焼けが映えていました。
 食後の歯磨きは、ちゃんとしま
しょう。
 さて、今日は硫黄岳を目指しま
す。
 行者小屋から赤岳温泉小屋へ
の登山道は、朝日を浴びながら
行きました。
 赤岩の頭と硫黄岳の鞍部で
す。見えているのは、赤岩の頭。
 鞍部から北西には、穂高と槍ケ
岳など、北アルプスが霞んで見
えました。
 「ほら、あれが情念だよ。」
 「常念じゃないの?」
 鞍部から硫黄岳の間は、沢山
の高山植物が咲いています。
 皆さん良く知っているイワカガミ
(岩鏡)です。
 クリンソウ(九輪草)に似ている
ミヤマシオガマ(深山塩竃)です。
 ミヤマダイコンソウ(深山大根
草)。みんな太陽に向かって勢ぞ
ろい。
 
 岩壁に生え、花が梅に似ている
ことからイワウメと言います。
 硫黄岳の山頂は、広くて多くの
ハイカーが写真を撮っていまし
た。
 再び、後姿で失礼します。  爆裂火口壁です。柵も無く、危
険ですから、あまり近づかないよ
うに。
 硫黄岳から横岳方面の展望で
す。
 
 鞍部にある硫黄岳山荘に向か
います。
 すれ違うたびに、「こんにちは
〜」と声がかかります。
 どうして、養分の無い砂礫地に
咲くのか、不思議なコマクサ(駒
草)です。
 強風を避けるように、岩の陰に
咲くチングルマ(稚児車)。
 硫黄岳と横岳の鞍部にありま
す。個室も充実しています。
 硫黄岳山荘で生ビールを注文
しました。800円でした。
ベンチで寝ているハイカー。  硫黄岳山荘の隣はお花畑で
す。
 砂礫に積もった僅かな土に、懸
命に咲くミヤマキンバイ(深山金
梅)
 ぼちぼち戻りましょう。硫黄岳
の直下です。
 硫黄岳山頂の足元を通過。み
んな横岳・赤岳・阿弥陀岳の稜
線に見惚れています。
 硫黄岳から赤岩の頭へ下りま
す。
 カメラを意識しているkoちゃん
です。
 縞枯れ現象。原因は分からな
いが、縞状に枯れていきます。
 その枯れた登山道を、赤岩鉱
泉へ下ります。
 不要な荷物は、レインカバーに
包んで置いていきました。
 赤岳鉱泉小屋のデッキです。こ
こで、山ごはんです。
 玉子、素麺、ニラ、和風ダシで
「たまご素麺」です。
 ドライ・ミネストローネ、サトウの
ごはん、ケチャップで「ミネストロ
ーネ雑炊」です。
 ごみは、伊勢崎市指定の燃え
るごみ袋で持ち帰ります。
 ごみ袋がぶらぶら。リズムを取
りながら下山しましょう。
 歩荷(ボッカ)さんです。一日3
〜4往復するそうです。
 外国の方でした。
 堰堤広場からは林道を30分ほ
ど歩きます。
 もう、へとへとですわ。
 八ケ岳山荘〜赤岳山荘間の道
です。
 交互通行が出来ません。
 下山後は、いつもの日帰り温泉
に入浴です。
 「もみの湯」500円/無制限


 
 ハイキング後記

 木曜日までは白馬岳二泊三日を計画していました。
 白馬大池から入り、白馬岳・杓子岳・鑓ケ岳を縦走して鑓温泉を抜けて、猿倉に下山する予定でした。小屋に問い
合わせたところ、今年は残雪が多く軽アイゼンでは縦走出来ないとのこと。そこで、八ケ岳に計画変更しました。

 八ケ岳は、昨年の同時期にオーレン小屋にテント泊して、硫黄岳〜横岳を回ってきました。ただ、八ケ岳の最高峰
の赤岳には足を伸ばしていません。今年は、赤岳温泉小屋にテントを張り、硫黄岳〜横岳〜赤岳に行くことにしまし
た。

 そう、赤岳温泉に行くつもりが、道を間違えて行者小屋に行ってしまったのです。でも、幕営地は広くテントから
は、硫黄岳・横岳・大同心・阿弥陀岳が見える最高のロケーションでした。
 鉱泉にも入りたかったけれど、行者小屋で大正解。

 今回の目的は、高山植物とkinちゃんの山ごはんです。
 いずれも、たっぷり堪能出来た山行となりました。

 

 




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