長野県松本市安曇野 槍ケ岳(やりがたけ)3,180m
                                                                  

マピオンの地図
           
2009.07.10〜12天候 豪雨〜曇り時々晴れ 単独
 アクセスは、HPやガイドブックで紹介されていますが、僕なりの入下山方法を紹介いたします。

 沢渡では、いつも第4駐車場を使用します。
 1 空いているので、熟睡できます。
 2 水洗トイレが近い。
 3 無料の足湯があります。

 始発バスに乗ります。
 第1駐車場から乗ってきますので、ピーク時間では
 乗れません。
 始発前に、係員が来るので、往復を購入。
 片道1,200円(往復2,000円)

 下山したら、早めに沢渡を離れます。
 休日には、松本市方面に向かう車で渋滞となりま
 す。
 1日目歩行時間  4時間40分 
実時間
沢渡駐車場〜(バス25)〜上高地⇒(1:00)⇒明神館⇒(1:00)⇒徳沢ロッジ⇒(1:00)⇒横尾山荘⇒(1:40)⇒槍沢ロッジ(泊) 行動時間 5時間20分
実時間  駐車場  5:40〜11:00 槍沢ロッジ
                
 2日目歩行時間  7時間25分 実時間
槍沢ロッジ⇒(30)⇒テント場⇒(30)⇒大曲⇒(40)⇒天狗原分岐⇒(1:15)⇒坊主岩小屋⇒(35)⇒殺生ヒュッテ⇒(30)⇒槍ケ岳山荘⇒(30)⇒槍ケ岳山頂⇒(15)⇒槍ケ岳山荘⇒(2:40)⇒槍沢ロッジ(泊) 行動時間 8時間20分
実時間  槍沢ロッジ 5:15〜13:35 槍沢ロッジ
 日目歩行時間  4時間10分 実時間
槍沢ロッジ⇒(1:20)⇒横尾山荘⇒(1:00)⇒徳沢ロッジ⇒(1:00)⇒明神館⇒(50)⇒上高地〜(バス25)〜沢渡駐車場 行動時間 4時間40分
実時間  槍沢ロッジ 5:45〜10:30 駐車場

1日目

 5:40 上高地へは交通規制がありますので、沢渡からはバス又はタクシーで行きます。いつものように、第4駐車場に前夜泊です。
 駐車料金500円/24H 
 台風並みの低気圧の接近で、ケショウヤナギの大木が折れて、河童橋に落ちています。
 普段穏やかな流れの梓川も、濁流が溢れんばかりに水位を上げ、怖かったです。
 7:05 明神館 暴風雨の中、唯一会ったハイカーです。今日は涸沢にテントを張り、北穂高岳に登る計画と言っていました。
 上高地に一度足を運んだハイカーなら知っているでしょうが、横尾山荘までは平坦な登山道です。その登山道(散策道)は、ブナやシラビソに包まれています。
 強風のため、シラビソが堪えきれませんでした。
 強風のため、何本もの大木が根本から倒れていました。ここまで育つには、何十年と掛かったでしょうに。
 しかし、これも自然なのでしょうね。倒れた木の根元には、これからは充分な陽と雨水が届くことでしょう。
 11:00 ババ平でテントを張るつもりでしたが、靴の中はビショビショ。乾燥室、風呂、寝具などが用意されているのを比較したら・・・数秒で、小屋泊を選択しました。
 お決まりのトマトと缶チュウハイです。
 雨とはいえ、湿度が高いので汗をかきました。冷たいものが美味しい。
 炊事場を利用して、昼ごはんのラーメンを作りました。野菜は、切って持参しました。  エネルギーの源は、やはり肉でしょう。
 凍らせた水と一緒に持ってきましたので、賞味期限が継続しています・・と思います。
 登山道ではありません。男性風呂場の屋根です。夜中に、シラビソの大木が倒れたため、小屋が大きく揺れスタッフは皆目が覚めたそうです。除去作業中。  夕食後、外に出ると青空がチラホラ。
 「明日、晴れますよ〜に。」と、何度もお願いしている親子です。
 
 悪天候のため、宿泊客は少ないので、大の字で就寝することが出来ました。
 7〜8月のピーク時には、1枚のフトンに3〜4人。この部屋は、32人(8人×4段)となります。

2日目

 5:15 昨夜は20時に就寝したので、3時に目が覚めてしまいました。小屋の朝食は6時からですが、自炊なので早朝に出発しました。
 しかし、これが困ったことに・・・
 登山道なんて何処にあるやら。
 山の一部が、大きく崩落したようです。
 5:45 ババ平のテント場(旧槍沢小屋跡)です。
 水場が壊れていたので、小屋から水を運びます。飲料以外は、沢の水を利用すると良いでしょう。
 6:15 大曲の分岐です。ババ平を過ぎたところから、雪渓が始まりましたが、ここから先ず〜っと雪渓です。
 昨日は濁流でしたが、今日は雪解け水で澄んでいます。
 あらら、槍ケ岳はガスって見えません。展望は期待できないかなあ。  雪渓には、赤いリボンが付いているので、道標代わりに進みます。
 早朝で、雪が締まっているけれど、まだまだアイゼンは不要です。
 6:55 天狗原の分岐です。小屋から1時間40分、順調に登って来ました。重いテント道具等は、シュラフ・カバーに詰め込んで、小屋に預けて軽装で来ました。  天狗原の分岐から、振り返った写真です。
 地図を見ると、二ノ俣尾根が見えます。常念岳は隠れて見えません。
 あれっ、急だこと。タクシーの運転手は、アイゼンは要らないと言っていたので、車に置いて来たしなあ。
 慎重にステップを切って、ストックで踏ん張りながらトラバースしました。
 ドキドキしながら雪渓をトラバースし、ハイマツが覆っているグリーンベルトから撮りました。
 ちょこっと出ているのが、蝶ケ岳でしょう。
 こちらは、横尾尾根です。  8:10 さて、困ったぞ。山頂に続く道は、更に雪渓が続きます。アイゼンは無く、急斜面なので止む無く引き返そうと考えていました。
 すると、タッタッタッターと槍ケ岳山荘のスタッフが、スコップとノコギリを持ち、駆け足で降りてきました。
 「危なくないの?」
 「慣れていますから。ここからは、アイゼン無しでも行けますよ。」と言われました。
 殺生ヒュッテが目前=槍ケ岳山荘が近い。
 歩き出したら、意外とグズグズの雪で、難なく雪渓をクリアすることが出来ました。
 朝一番は、踏み後が無いので大変でした。
 見上げれば、ガスっていた槍ちゃんのお披露目です。
 見事なFカップです。
 8:45 殺生ヒュッテの道標。
 初心者ですから、安全安心な本流に行きましょう。
 殺生ヒュツテから見上げる槍ケ岳は、又、一段と迫力がありますなあ。  小屋直下から、殺生ヒュッテ(中央)、ヒュッテ大倉、東鎌尾根、蝶ケ岳を望みます。
 気持ちが、すーっとする瞬間です。
 9:15 槍ケ岳山荘には 沢山のハイカーが泊まれます。 テントは30張り可能。7月20日からは、大学の診療所が開設されます。  ヒュツテ大倉から、一筋の尾根が山頂に向かって来ています。時折、雲が無くなって表銀座コースか見えます。一度は、縦走したいですね。  小屋の前に荷物を置き、貴重品だけをウエストバックにいれ、いざ山頂へ。クザリと階段があるので、雪渓より怖く有りません。
 一部、一方通行です。 混雑時には、待機するほどです。今日は、誰も取り付いていないので、登りやすいルートで登ります。  最後のハシゴを登ります。左が登り、右が下りでしょうかね。 高度感ありますが、住宅の3階にハシゴで登る感じです。大丈夫・大丈夫。  9:45 槍ケ岳山頂です。今まで、いろんな角度から見ていて、「待ってろよ、槍ケ岳。」と叫んだものでした。
 山頂は、期待通りの素晴らしさでした。
 西鎌尾根は、急峻ヤセ尾根の連続です。おーっ怖い。
 又、穂高方面は、残念な事にガスっていて見えませんでした。
 シャッターを押してもらうため、風を遮る岩陰に腰を降ろして待っていました。
 足元は、東鎌尾根の山頂直下です。
 東鎌尾根の東斜面です。まだ沢山雪が残っています。 さて、山頂の展望は満喫しました。シャッターを押してくれるハイカーは来ないので、下山しましょう。
 下山は、15分ほどで登り口まで降りられます。京都から来たハイカーとすれ違います。
 この後、ロッジでビールをご一緒しました。
 10:20〜11:00 槍ケ岳山荘の展望台で大休憩。こう見あげると、随分と急なんですね。  昨夜、「明日晴れますよ〜に。」と、何度も祈っていた親子です。
 家族で、山に来られるなんて良いですね。
 殺生ヒュッテの下です。次から次にハイカーが登って行きます。この時間になると、気温が上がりアイゼン無しのハイカーが多くなります。  同地点から、登山口方面を撮りました。  あれ〜っ、これはトラバースと言うより、立派な登山道。スタッフが3人、スコップとノコギリを持って急いでいたのは、これだったのか。
 小川ではありません。雪解け水が流れる登山道です。数ヶ所ありましたが、高山植物に注意しながら脇を通過します。  スニーカーで登る3人組の勇者。この外にも、2人のスニーカーがいましたね。
 もう、言う事無し。
 12:40 大曲の分岐 ここまで来れば雪渓も終わりが近い。ババ平を経て、小屋に戻ります。
 13:35 遅めの昼ごはんは、持参した素麺。  和歌山県から来たツアーと情報交換。写真の二人は、槍ケ岳ですれ違ったハイカーです。  小屋は情報収集の場でもあります。夏道が隠れている時期やガスった時のルートが案内されていました。
 事前に、電話したりして確認すると良いです。


3日目

 5:45 昨夜も疲れて20時には就寝。当然、早く目が覚めてしまったので、早出しました。
 シラビソと槍沢渓流の、歩きやすい登山道を下っていきます。
 山鳩が、登山道に差し出ている枝に、とまっていました。人に慣れているのか、近づいても逃げない。枝の先を見ると、沢山の熟した実が成っています。
 山桜は、花をハイカーに、実を鳥達にプレゼント。
 往路に通過した時は、上から雨水も流れていたので、土砂崩れを心配して、一気に渡りました。
 復路では、もう足跡が出来ていました。
 横尾〜徳沢間の登山道から、明神岳を望みます。陽が差してきた部分が、明るく緑が美しい。
 登山道には、これから涸沢や槍沢などへ向かうハイカーが、続々とやって来ます。
 振り返っても、横尾尾根に隠れて、槍ケ岳は見えません。雲もあります。
 梓川の水は、徐々に透明を戻しつつあります。
 8:05 徳沢園の美人女将(と思っています。)は、今日はいませんでした。ソフトクリーム400円でした。 
 9:05 明神館 木々の先には、急峻な明神岳が見えます。上高地から1時間ほどで来られますので、軽装の観光客もいます。  9:50 河童橋のケショウヤナギは、片付けられていました。いつもの梓川、明神岳、前穂高岳です。  10:30 沢渡第4駐車場 始発の少し前に係員が来て、シャッターを開けます。
 バス料金、片道1200円(往復2000円)



登山道脇の花々



 
 ハイキング後記   
 
  これまで上高地から、焼岳、奥穂高岳、槍ケ岳と登ったけれど、いずれも新しい出会いや想像しない出来事が待っ
 ていた。

  今回は、暴風雨による倒木や崖崩れで登山道が塞がれていた。これが山頂を目指し日であるならば、迷わず撤
 退しただろう。天気予報では、10日の12時は強い雨、11日は曇り一時晴れと報じられていたので、先ずは小屋
 まで行くことにした。

  沢渡の駐車場では、バスが来る前に、タクシーが同等料金でお客さん待ちをしている。
  僕一人では高すぎるので、バスを待つことにしたが、情報として
  「アイゼンは持っていった方が良いですか?」と聞いたら
  「槍ケ岳に行くのに、この時期にアイゼンを持っていった人はいないよ。」と言われた。

  折角、持ってきたアイゼンを、この情報で車に置いていってしまった。
  お陰で、ドキドキするトラバースを経験させてもらったよ。
 
 
 
 

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