認知症勉強会/2008.02.29
いずみ福祉会ケアマネの古謝さんの計らいで、精神科医師島袋先生と連絡会会員(10名程度)との勉強会を開催。疑問や悩みについてフリートーク形式で行われ、2時間(18:00~20:00)ではありましたが大変貴重な時間となりました。先生からは、月1回程度のペースで可能な限り協力したい。家族の参加など拡大できれば素晴らしいことですねと暖かい言葉も頂きました。
※質問などに対してお話頂いたことを簡単にまとめてみました。自分なりになので、ちょっと表現や内容に違いがあったらすみませんが連絡ください。
服薬について
まず質問に対し、服薬について分かりやすく説明。服薬は大きく分けて①抗精神病薬(セレネース、セロクエル等)②抗うつ薬(パキシル、デジレル等)③睡眠薬④認知症治療薬等がある。又、情動不安定な場合などには抗てんかん薬の処方や服薬による薬剤性パーキンソン(唇、手の振るえなどの症状)に対しての抗パーキンソン剤などを使用する場合がある。
副作用に関しては、代表的なもので、眠気、ふらつき(転倒、下肢脱力、起立性低血圧)、過鎮静(動かなくなる)、不整脈(不整、徐脈)あげられる。
又、入院により認知症になったと言う事をよく耳にするが、入院だけで認知になることはありえない。せん妄等の症状が現れ、認知症と誤解されることがあるが、脱水、不眠、手術、発熱などが原因でせん妄症状が出ている場合がでる事があり、治療可能であることがあるので注意してほしい。
アリセプトの効果については、初期(処方から5年くらい)には進行を遅らせる等効果があるといわれている。しかし、同一人物で比較はできないので実際のところは不明。
食事の拒否
食事を食べない、水分を拒否する方への対応については、まず食事を食べない原因として、箸がすすまない、不満があって食べないなどあり原因が何なのかを探ることが大切。ごく少量しか食べないのに健康に問題がない方、食べてないようであるが差し入れや、飲み物など他の物で補っているなど。
水分については、とにかく施設などであれば積極的に進めるしかない。水分量をチェックするなど。どうしても摂取しなければ医師と相談しながら、どの位ならば点滴をするなど管理、対応をしていかないといけない。
排泄の訴えが
排尿を数分おきに訴えるケースがおり困っているとの相談。家族は自宅で世話をしたいと考えているが、昼夜逆転もあり夜間に大声を出すなど近所にも迷惑をかけている。眠剤を服用させると余計にひどくなると家族よりあり。
訴えに対して考えられる事は2つある。膀胱炎などの病気の問題があり検査、受診が必要なケース。あるいは、精神的な訴えであり服薬の調整などが必要なケース。今回のケースは誘導をすぐに対応できない場合は、排便をしたいと訴えたりなどがあると情報もあり精神的な訴えの可能性が大きい。又、大声を出せば誰かが来てくれるとの本人の中では安心感を得ていることも。単に訴えをすべてを受け入れて見ようと対応しても解決は困難。在宅でできる事としては、主治医と相談しながら、服薬の調整、昼夜逆転に対し、リズムを戻す(援助者がうるさいから少しだったらと寝かすなどではダメ。徹底すれば昼夜逆転は改善可能)。在宅では限界があり、家族が在宅を希望しても入院治療が必要なケースがある。適切な治療を行って再度在宅へ戻って頂くことを理解してもらう事が大切。
何度も電話が
何度も電話をかけてくるが本人の性格なのか精神的な病気なのか迷うことがある。どの様に対応すればいいのかとの質問。
本人は一度相談したことで、しっかりとした対応をしてもらったと感じている。ケアマネ、相談援助者は相談を親身に受けて満足感を得ることがあるが限界がある。
やはり、このケースは、ハッキリと電話であれば、一日何回まで、何時から何時まで、何分間なら対応ができると伝えるべき。サービス側も約束を守り、できない時は理由をしっかりと伝えるなどの対応が大切。意外とルールを決めると、訴え者も今日は何回目の電話だ、次は何時にかけようかとと考えて行動をするようになるものである。それで収まらなければ受診を検討しては。
家族の訴え不満
嫁姑問題として、良くあるパターンとして嫁が潔癖症で姑のこういうところが許せないと長時間ケアマネに訴えるケース。どうしたらいいのでしょうかとの質問。
この場合も表面上は介護に対する相談のようであるが、姑が汚すから許せないに対しては、嫁が我慢して対応するか、それが嫌ならば他者へ任せるかの問題である。嫁自身で解決しなければいけない問題。又、あなたしか聞いてくれる人がいない等と訴えたりするがどうすれば................
こういうケースは、姑以外にも夫や近所等に対しても不満を持っている事が多く、他にも聞いてくれる人が大勢いると思われる。仕事としてきていること、どこまでが私の仕事なのかをハッキリさせることが大切です。
時々不満が爆発する
70台の男性で、脳梗塞にて半身麻痺となったケース。年に数回、不満が爆発することがある。病気の前からそういう事はあったが最近はひどくなり家族が今後が心配と訴えているケース。
まず、もともと躁鬱があったのか、人格なのか、社会性はどうなのか等考える必要がある。今回のケースは、もともと不満が爆発することがあることから、日頃から言いたいことが言えない、家族のそれが聞けないケースでは。大事なことは、何でも、言い合える場を作ること。単に言い合いをするのではなく、何故困っているのか、それが続くと在宅では面倒を見れない等を話したり、本人へ何故イライラしているのかを家族としても受け入れていく姿勢を見せることである。どんなに本人が拒否、反発して実際に話を聞く事で徐々に関係が変わってくるもの。実際に、今まで元気だった人が歩けなくなり自由がなくなることは大変つらいし、不満があって当たり前。日頃から不満を言えない人が突然訴えるのは当然のことと理解してあげることが大切です。
受診をすすめても
問題があり受診を家族に勧めてもなかなか進まないケースで受診のタイミング、方法は。
本当に困った時が受診のタイミング。又、本人を受診させる事にためらいがあれば、最初は家族だけでも相談に来て欲しい。本人への説得に関しては、本人の為だからと納得してもらわないと上手くいかない。やはり、困っていることは何なのか、これ以上続くと世話ができない事を含めて相談をしていく事が大切。受診をすることで、主治医より、認知のレベル、その為の治療方法等を説明すると納得し治療を受け入れてくるケースが殆どとのこと。
又、主治医の進め方について不満をケアマネへ訴える場合がある。何でもケアマネ、他者に頼るケース。そういう場合はやはり家族で解決すべきことであること認識させること。変にかかわると本人とケアマネの関係を損なうことも。治療方針について不満あればハッキリ確認することで解決できるケースも多くある。例えば、受診時に本人だけで家族の訴えを聞いてくれない等。しかし、主治医の中では本人との信頼関係をまず作り、それから家族も交えた解決策を考えているいるケースもある。
金銭管理ができない
独居でお金を使ってしまうケース。食材が買えないため困っている。役所を交えて相談したが、生保であり権利擁護が使えない。後見などの対象では無いといわれて困っている。本人は物忘れはあるが大丈夫と感じている。
物忘れがあり金銭管理以外は問題は無くても、一つでも欠如していれば後見、補佐の対象である。役所等が何を根拠に対象で無いと話したかはわからないが、実際に食材が買えないとの生活への支障が出ており、家族にて後見人の申し立てを行うべき。対象かを決定するのは家庭裁判所である。単に浪費(お金を隠している、ギャンブルに使う)のであれば別ですが。
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